(帳簿で躓いているのか、トントンと机を叩いている指に徐々に近付き、そして舌を伸ばした)
(指が舌に擦り付けるように動かされ、舌先にひんやりとした感覚が伝わった)

うわっ、何舐めてんだよ汚ねぇぞ。
ガキはすぐ口に入れたり舐めたりするってのは本当だったんだな…。
口寂しいんなら飴でも放り込んどけ。

(オミが四つ編みの中から飴を取り出しこちらに差し出してきた)
(いつも思うがどうしてそんなに飴の正確な位置を把握しているのだろう…)