……久しぶりだな。
何の用で来たんだ。客としてっつーわけじゃねぇようだが。
(普段であれば老若男女一見常連問わず明るく声を掛けるというのに、のれんをくぐり中へと入ってきた女の妖に彼はぶっきらぼうに話しかけた)
(友達口調ということはきっと顔見知り以上ではあるのだろう)
(けれど店内に漂う冷めた空気からは仲の良さを感じ取ることができない)
(どんな女性かよく観察しようと顔を向けるも、彼の手により戻され視界に入れることすら叶わない)
(オミとは一体どんな関係なんだろう)
(有無を言わさない手の力に、ひとまず様子を見ることにした)
パパこのあやかし誰?まずは隠れる