(手紙を出して一週間、午後の配達にも自分宛ての郵便物は無かった)
(部屋で偽尻尾と戯れ心を癒したのち、気晴らしに散歩にでも行こうかと自室の扉を開ける)
(そこへちょうどツキがやってきて、笑顔で声をかけられた)
新入りちゃん、広間に珍しいお客さんが来てるよ。
相手は…ふふ、顔を見てからのお楽しみかな。
(意味深な彼の発言を不思議に思うも、もしかしてと思い階段を駆け下りる)
(一階に到着し、広間の方から聞こえたのは「危なっかしいな」という小言だった)
(息切れもそのままに、広間の扉を勢いよく開け放った)
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