(夜空の元、いくつもの外灯が照らす園内を見て回る)
(草木はよく手入れが行き届いており、しろうと目でも分かるほど整っている)
(色とりどりの四季咲きバラからは、ほのかに甘い匂いが漂ってくる)
(これをひとりの妖が管理しているというのだから感心せずにはいられない)

(ふと暗がりに視線を移すと、顔のようなものが青白く浮かび上がっていた)
(あれは…庭師のイロだ)