お嬢様、この度はおめでとうございます。
おふたりの門出を祝し、末永いお幸せをお祈り申し上げます。

…などと格式張った台詞を言うことになるとはな。
これからは練習場にお嬢がやって来ることも少なくなると思うと一抹の寂しさを覚える。
ツキに伝えた時は大変だったんじゃあないか?
つがい関係になるのはまだ早すぎるだの何だの、相当喚いたとセイづてに聞いた。
まずアイツが許可したこと自体俺としては未だに信じられないが…。

…幸せになれよ、お嬢。
これを境に運命が変わるかもしれないんだ。前向きに生きていってほしい。

他のおとこと幸せになっていいのか
え、え?私結婚するの?誰と?!
(本当は結婚なんてしたくない)