クイ:おせちは主婦や調理する奴らを休ませるための保存食だからな。
三日間、せめて二日は持つよーに、ちゃんと計算して食えよ。

ナキ:そんなのにゃーの頭は計算出来てもお腹は出来るわけないのにゃ。
にしても海老少なくないかにゃ?他の重箱にも入ってると思って全部食べちゃったにゃ。

ツキ:確か段によって詰める物が決まってるんじゃなかった?
このお重って五段箱だし、きっとひとり五箱なんだと思うよ。
あれ?でもそうするとクイさん抜きにしても十五箱足りなくなる…?

クイ:オマエら年明け早々ボケてんのか…!
海老はひとり一尾で十分だと思ったから作ってないし、今テーブルに並べてる十箱でごにん前だから!

ナキ:にゃはは!クイ最後の段手抜きして変な木の実入れてるのにゃー!

クイ:だからそれが正式な詰め方なんだってば!
本当は空っぽなんだけど見栄えのために南天の実を入れただけ!
だからセイ!真剣に食べよーとしなくていーからな!

ユラ:フフ、今年も賑やかな始まりで何よりだよ。

ラキ:ただ煩いだけの気もするケド…。
ハァ、お正月くらい二日酔いにならない身体になりたかったわ…。

クイさんのおせち大事に食べなきゃ…