(ピッ)
はぁ、これでよしと………
で〜?何があったんだよ?タケミっち

うう………(ぐずぐず)
千冬「はぁ〜…街でお前見かけた時、めちゃくちゃ顔が腫れてたからビックリして思わず二度見しちまったよ。何がどうしてそうなったんだよ…」
ヒナと………別れた
千冬「ええッ!?
お前とヒナちゃんラブラブだったじゃんか!この間だって延々と人にのろけ話聞かせてきたくせに!」
(ぐずぐず)
実は……ヒナのお父さんに別れてくれって…
オレは不良だから、娘に危険な目にあって欲しくないって言われて
よくよく考えたら確かにそうだなって思って
だから……決心して今日ヒナを呼び出して別れてくれって話したんだ。そしたら………

ボコボコに殴られて、今に至るってことだな
………で?なんて言って別れたんだよ。別れる理由聞かれたんじゃねーの?
武道「……………好きじゃないって」
バカ。大バカ
オレもお前の事ぶん殴りたくなったわ
これ以上ひでぇツラにはしたくねーから殴んねーけど
武道「だってよぉ…ヒナが危険な目にあったらオレは…」

だから別れる決心をしたって?
ンなこと決心しねーで、これから先ずっとヒナちゃんを守るって決心をしろよ
確かに親の気持ちを考えれば喧嘩ばっかしてる不良と付き合って欲しくはねぇって心配になるのは分かる。だけどなタケミっち。ヒナちゃんの気持ちはそっちのけでテメェで勝手に決めんのは違うと思うぜ
武道「オレは………ヒナの事………」
あー!ストップストップ
今ここでお前の気持ちを言ってどーすんだよ
その言葉はヒナちゃんに直接言ってやんな
ヒナちゃん待ってんじゃね?

武道「………オレ、ヒナに会って謝ってくるよ」
千冬「よしよし。いい顔になったな
……ったく、本当手の掛かる相棒だな」
武道「せっかくのイブなのにごめんな千冬。なんか用事あったんじゃねーの?」
千冬「あー…まぁ用事はあっけど
オレの事は気にすんなって!待ちあわせ時間には間に合うし」
武道「そっか……その用事ってさ、〇〇ちゃん絡みだろ?」
千冬「はぁ?それは……」
武道「やっぱり。せっかくのイブなのに付き合わせてごめんな。〇〇ちゃんとのデート頑張れよ!」
千冬「謝んな!それに頑張んのはタケミっちの方だろ。じゃ、オレそろそろ行くからな!」
武道「おう!…サンキュー千冬」
千冬「ん。じゃあな!」