(なにこの人、信じられないほど強い!)

(それにこのプレッシャー、てか何でこの人の未来だけは見えないの!?)

(これじゃ、まるで若い頃のパパ、ううん、他の人の未来は見えてるのに読み負けしてるから、それ以上ってこと?)

(うぅ、またお前に才能などは無い!とか言ってパパに怒られるのかなぁ、嫌だなぁ、負けたくないよぉー)

(でも、本当に強い、どうしよう、勝てない…)


(まだ決着がついたわけでも無し、それこそ逆転できる可能性が残っているのにもう諦めモードですか)

(本当に愚か、甘やかされてきたから実力に不相応な精神力しか持てないのですよ)

(勝てないまでも、それを見て取れるほど態度に出してるのが良い証拠です)

…ちっ

未来「え?」

何でもありません、想像以上に弱すぎて、こんなのを意識していたのかと思うと、自分が情けなくなっただけです

未来「なに、それ?初対面なのに失礼じゃないですか?」

そうですね、貴女にとっては初対面かもしれませんね

未来「…どーゆうこと?」

さぁ?知りたければ勝つしかないのでは?少なくとも私はこの程度の弱者にこれ以上話す言葉はありません

未来「弱者って!本当に失礼な人!いいよ、勝てばいいんでしょ勝てば、言っておくけど、私は〇〇の娘なの!そのプライドがあるの!だから、負けるわけにはいかないの!」

〇〇の娘、ですか

(その理屈なら私も負けるわけにはいかないんですけどね、まぁ負けないですが)

その言い方だと、〇〇ないしその娘相手になら負けても良いと言う事でしょうか?

未来「?最後のは正直意味分からないけど、私はパパにだっていつかは勝ってみせる!」

才能とか、経験とか、実力とか、以前の問題ですね

私はいつかではなく、今、貴女を倒して〇〇さんに勝つつもりです、要するに気概が貴女とは違うんですよ

未来「貴女に何が分かるの!?私だって〇〇の娘として、周りから期待されていたプレッシャーとか色々あるんだよ!他人の貴女に私の麻雀に対する気概をとやかく言われる筋合い無い!」

威勢だけは良いんですね、ですが言葉ではなく、結果で示してください

未来「言われなくてもっ…!負けない、絶対に負けてやらない!」

えぇ、私も負けないです、絶対に、貴女だけには…!

華来と未来「「勝負!」」
華来と未来3