(思っていた以上に厄介)

(私の能力が通用しない相手二人と私の未来が見えている相手、状況はあの時の試合と同じ、いや、厳密に言えば同じではない)

(うち二人は格段にレベルが下がっている、けれど…急ごしらえには見えないほど上手く連携が取れている)

(〇〇と未来が見えるその娘であれば納得できる、けど、もう一人の子は何者?私の能力が通用しないばかりか〇〇とその娘との息がぴったり合っている)

(もし彼女が私に勝ちに行っていれば、あるいは…けれどこれは〇〇との戦い、点棒稼ぎでは私が不利、でも〇〇に稼がせてそれで終わりにするような相手でも無いし、なにより〇〇自身から私を打ち負かそうとする強い意志を感じられる)

(それにサポートされているとは言え、昔の〇〇はここまで強くなかったはず)

(…過去が変わっている?少なくとも私の知る高校生の〇〇とは明らかに違う)

〇〇「ロン…3900」

(しまった…〇〇に振り込んだばかりか親を逃してしまった)

(あり得ない、確かに私の能力は〇〇には通用しないし、故に見極める事が出来ないけれど、昔の〇〇の事なら誰よりも私が知っているはずだ)

(…対局が始まってすぐの時は確かに私の知る〇〇だった、つまり今の〇〇はこの戦いの中で成長している?)

「知っていたはずだよ?」
照?との決着5