あ、そうじゃそうじゃ
実はな、ツーハーンとやらで雀卓を買うてのう
せっかくだから打っていかんか?

店長「あぁ、ヒーちゃんが買ったはいいものの、部屋に置けなくてうちに置いてあるのが一つあったわねー♪」

い、言っておくがあれは無駄使いでは無いぞ!
我は天才じゃからな?ルールなんぞ即覚えて麻雀で一儲けしようと思って買ってみたんじゃ!
(血を賭けるだの物騒な話しを聞いたから止めておいたけども…)
それに面子も我に店長と魔法少女と揃っておるしな!

店長「あー…ごめんなさい、私、麻雀のルールとか分からないわ…」

きょうこ「すまないなジャヒー君、流石に一人で麻雀は打てないから私もルールは分からないんだっ!」

えー…
(そーいえば店長のところに雀卓を置いたのはええが、一回も使ってなかったのう)

怜「あ、それならこのお店の名前に因んだ丁度ええ人ら知っとるからお呼びするな?」

おぉ、気が利くではないか!
(怜の連れが注文する→売り上げに貢献する→我のバイト代が増える→ついでに軽い賭けと称して巻き上げる→無駄使いにならない…ジャヒン!)
―――――
―――
―
照「呼ばれて来ました…よろしく」←大魔王と呼ばれてる人
咲「えっと、あの、お姉ちゃんと打てると聞いて…」←魔王と呼ばれてる人
〇〇「よろしく」←魔神と呼ばれてる人

あれーおかしいなー嫌な予感しかしないんじゃが…それに一人多いぞ?
怜「あ、うちは店長さんに料理について教えてもらおうかなぁと…」

店長「そーゆうことなの、ごめんねヒーちゃん?お店も少し手伝ってくれるらしいから休憩ついでに楽しんでいってね?」

むぅ…せっかくだから怜と打ちたかったんじゃがのう…。
しかし…チラッ

(魔王だなんだと呼ばれてるわりには、よくよく見たらただの小娘と小僧では無いか…)
(本物の魔王様に比べたら威厳も何も無い、所詮は人間じゃのう…ジャヒヒ)
そうじゃ、余興は楽しまなくてはな…負けた者は今日の飲食代を持つと言うのはどうじゃ?
とは言え麻雀に勤しんどる者が天才の我相手には仕方ないのじゃが、飛ばされたのでは面目丸つぶれと言うやつじゃ
団体戦と同じ持ち点で打とうではないか?
まさかとは思うが飛ばされることはあるまい?
無いとは思うがこれもついでじゃ、万が一にも飛ばされた者は後日、我の下僕の行き付けのお店でスイーツを奢りまくると言うのはどうじゃろうか?

きょうこ「ジャヒー君!賭け事は感心できないぞ!」
照「…構わない」
咲「私も、大丈夫、ですよ?」
〇〇「OK」

本人が構わないと言っておるんじゃ、問題は無い!
(ジャヒヒ…これで遠慮なく好きだけ飲み食いができるわい…パフェにケーキにフルーツのスムージー…選び放題で悩んでしまうのう♪)
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