ピンポーンとチャイムの音を鳴らす
今日はクリスマス
〇〇から一緒にクリスマスを過ごしたい、そう言われてうちは快諾した
てかうちから誘おう思ってたしな
〇〇は色々と、どんなクリスマスにしようか考えとってくれてたけど、今日はちょっとだけ我儘を言ってみた

怜「ちょっと早いけど、メリークリスマスやで!〇〇♪」
軽く挨拶をして手に持っているものをこれ見よがしに見せつける
怜「今日は奮発してもうたわー♪ほらほら、ええお肉やでー!A4の黒毛和牛や!」
ドヤッ!
ふふっ…今日は特別な日やからな、ちょっとお値段はしたけどええ牛肉を買うてきたで
…クリスマスやのに牛肉はおかしいかもしれへん
普通ならちょっと洒落たお店でデートとか、そーゆうのが仲の良い男女のクリスマスの過ごし方かもしれへん
去年とかやったら竜華やセーラ、そして〇〇と一緒にクリスマスパーティーをしてローストチキンとかを食べたなぁ
ただ、今年は、高校生活の最後のクリスマスは、〇〇と二人きりが良かった
と、話しが少し脱線してもうたかな?
うちはとある恋愛に関する物語の影響で、クリスマスは好きな人と一緒にすき焼きをするのに憧れを持っとった
華やかでは無いけれど、一緒にテーブルを囲んで、ちょっとだけ手を伸ばして贅沢をして、二人でテレビを見て、談笑しながら過ごす変わったクリスマス
そのヒロインは家族と離れて暮らしとる孤独な子で、せやから主人公と一緒にクリスマスを過ごした時には憧れとった団欒を再現したくて
うちは家族もおるし、麻雀部のみんなもおるから孤独とはかけ離れとるけど、でもその物語を見てええなぁと感じてたんや
幸いなことに〇〇は千里山の寮で一人暮らしやし、憧れを実現できるええ機会やとも思った
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