泣き止まないウマ娘『ひぐっ…!い…今まで…
あ…ありがとう…ございました…!』
あぁ、君も身体に気をつけてくれ
…君の事は忘れない。今までありがとう………………。
これで何人目だろうか…
ここを去っていくウマ娘を見たのは…
いつだってこの瞬間は慣れない慣れたくもない
トレセン学園を去る理由は何通りもある
ある者は力が及ばず ある者は不慮の怪我で
夢半ばでこの学園を去っていく
どんなに練習をしていても希望に燃えていようと
レース場の上には『勝者と敗者』この二つしかない
華やかな舞台は彼女らの尊い犠牲の上に
成り立っている
『全てのウマ娘が幸せに暮らせる世を創る』
今の私では…力足らずなのだろうか…
行き場のない憤りが胸を締め付ける中
ある光景が目に入った
『
…あれは…何を…?』
ルドルフとの出会い