テイオーからチーム脱退届けを受け取った後
俺は急用の為その日トレセン学園には不在だった
仕事を終え夕方になった頃ようやくトレセン学園に
戻り残りの仕事を片付けようとしていた
○○『…脱退…か。』
テイオーが出した答えがそれなら
俺は何も口を出すべきではない
彼女が考えに考え抜き出した答えだからだ
──だけど 俺はやっぱり
彼女の走りをまだ見ていたかった
彼女の走りには無限の可能性が秘めていた
『運が無かった』ではあんまりにも残酷すぎる
現実だった
それでも俺にはまだテイオーにしてやれる事は
あるはずだ
自分がテイオーにやれる事を考えていた時
校門に一人の少女が座り込んでいた
あの子は──

『
…キタちゃん?』
お守り