はい監督生さん、どう……
どう致しました?と問いかける途中で監督生さんが寝息を立てていることに気が付き、咄嗟に口を閉じた。
音を立てぬよう注意を払いながら、年季の入ったソファに腰掛けて彼女に寄り添う。
初めてお会いした時よりも幾分血色の良い唇に目をやると、再び小さく「スカリー」と動いた。
(ああ監督生さん…!やはり聞き間違いではなかったのですね!)
彼女の無意識にまで自分が存在していることに喜びが湧き上がる。
思い切り抱き締めて頬にキスを落としたくなる衝動を抑え込み、せめてもと額にキスをした。(…一体どんな夢を見ているのでしょうか)
貴方が幸せだと感じられるような夢であれば良い。
そう願いながら、監督生さんの寝顔を眺め続けた。