彼らは悪鬼であり仏教における神々に懲らしめられている一方で大きな灯明(ランタン)を掲げている鬼が存在します。
彼らは仏法を守り人々の足元を照らす存在と言われています。


また日本仏教で改心した鬼としては鬼子母神などが有名でしょう。

鬼子母神は
我が子を育てる為に人の子を攫い食べていました。

そんなある日
家に帰ると愛しい我が子がいなくなっていました。

鬼子母神は必死になり我が子を探し回りますが
どこを探しても見つかりません。

どれくらい探したでしょうか?
疲れ果てその場に座り込み途方に暮れ泣いていると
お釈迦様が現れ

「子を失った親の気持ちが少しはわかったか?」

と問いました。

鬼子母神は自らの今までの行いを
思い出しました。

なんと自分は酷い事をしていたのか、それに気付いた鬼子母神は自ら行いを反省し悔いるのでした。

その姿にお釈迦様はもう大丈夫だろうと子鬼を返します。

鬼子母神は子鬼を抱き締めると
これからは全ての子ども達を守る良い鬼になると
自らの角を折りお釈迦様に誓い、それからは子どもを守り見守る神として崇められるようになったという。


このように、日本仏教においては鬼とは決して悪い存在というだけでないという事が理解できると思う。
仏教美術などでよく見られるのが踏みつけられている鬼です。