俺は別の暗い部屋にいたが、固唾を飲んで再びフラッシュを使った。

すると突然「HURRYはきぜつした!」と表示された。

HURRYには毒などの状態異常はなかったはずだし、明らかに戦闘中でもなかったのでおかしいと思った。

慌てて自分のポケモンを確認すると、なんとHURRYはパーティにいなかった。

少し調べてみると元々いた俺のポケモンは一匹もおらず、レベル10のアンノーンに全て置き換わっていた。
さっきやったのと同じように、アンノーン文字を解読した。そして浮かび上がったのは「HEDIED」(『彼は死んだ』)という文だった。

その不気味な変化の後、明るくなるとたったの4マス分しかないとても小さな部屋にいた。

その部屋の壁は灰色のレンガで、まるで何かをくりぬいた中にいるようだった。
その部屋の外には、ポケモン赤・緑に出てくるお墓のようなものがたくさんあった。
俺は小さな部屋の中を歩き回ってAボタンを押したが、何も起こらなかった。

すでに俺はこのソフトが明らかに改造されたものだと結論付けた。
そしてどこかの趣味の悪いやつがGameStopに売ってしまったのだろうとな。

しかし、俺の好奇心は止まらなかった。

もう一度「...」のプロフィールを確認してみると、ゴールドのドット絵に腕がないことに気づいた。

またゴールドの表情もドヤ顔ではなく、何とも言えない悲しげで空虚なものになっていた。

そしてなぜかバッジを24個持っていると表示されていたが、これはどうみても不可能だ。




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ロストシルバー6