南に長いこと歩いた後、俺はあるものに出会った。

それは通常のゴールドのドット絵だった。

俺はそれに話しかけた。

彼は「えいえんにさようなら ...。」(『....』の前に空白がある)と言って消えてしまった。


そして「???はあくむをつかった!」と表示されたが、この時点ではその可能性は否定しなかった。

ゴールドは前と同じように、ゆっくりと下に向かって回転するあなぬけのヒモのアニメーションを行った。

先ほどのお墓に囲まれた小さなくり抜かれた部屋に戻ってきた。
というかもうドット絵がないので、戻ったとしか思うしかない。
歩き回ろうとしても、壁にぶつかる音すらしない。
トレーナープロフィールを確認すると、ゴールドのドット絵は全く残っていなかった。
バッジは0個で、下にあったジョウトのジムリーダーの絵は全て髑髏に変わっていた。

自分のポケモンを確認してみると、すべてレベル25のアンノーンだった。
予想していた通り言葉が出てきた。
俺は意を決してその言葉を読んだ。
「IMDEAD」(『ぼくは死んだ』)だった。

フィールドに戻ると、俺がいたはずの部屋は壁と同じブロックで覆われていた。

そして最後に出てきた言葉でその部屋が一体何なのかがわかった。

「やすらかにねむれ ...」



その部屋は大きなお墓で、周りには他のお墓があった。

ゴールドはすでに死んでいる。

死んだのはおそらくレッドを倒した数年後だろう。

ゴールドは若いトレーナーで、たくさんのバッジを集めてポケモンマスターになろうと努力した。

しかし死という避けられない運命から逃れられず、その努力はやがて次の世代に忘れ去られてしまったのだ。




どのボタンを押してもその文を閉じることはできなかった。

ゲームをリセットしても同じことが起こり、ついに俺はあの恐ろしい悪夢をあきらめることにした。

この経験のせいで俺はアンノーンの「ギミック」を二度と同じ目で見ることができなくなった。

初代には民話や伝説があると言うが、第二世代は真実がいかに恐ろしいものであるかを教えてくれた。

そして俺はソウルシルバーを大いに楽しんだが、あの改造されたゲームが俺に語ったことは今でも忘れられない。









ロストシルバー10