ある日、Iさんは自宅アパートのエレベーターで不思議な体験をします。
アパートは5階建てで、築数十年と古い物件でした。
近くに墓地があり、少し不気味ではありましたが家賃の安かったのでIさんは引越しを決めます。
Iさんがそのアパートのエレベーターに乗った際、自分の部屋がある4階のボタンを押しました。
エレーベーターの扉が閉まるくらいのタイミングで、勝手に3階のボタンが光りました。
そのとき、Iさんは「3階から誰か乗ってくるのか?」と思いましたが、エレベーターの扉が開いても誰も乗ってきません。
Iさんは「誰かが3階でボタンだけ押して、どこかに行ってしまったのか?」と少し不思議に思いましたが、それほど気にすることもなく、その日は部屋に戻って休みました。
翌日、仕事に向かう際にエレベーターに乗り、1階のボタンを押して光ったボタンを見てIさんは気がつきます。
「昨日、3階のボタンが光ったのはエレベーター内から誰かが3階のボタンを押したということなのでは?」
エレベーターのボタン