(ラギー先輩に頼まれた私は、放課後寮の中庭で洗濯物を取り込んでいた。干されているワイシャツに手をかける。ラギー先輩のだろうか。垂れた袖をぴんと伸ばして自分の腕と合わせると手がすっぽり隠れてしまうほど長い。)

(…ちょっとした好奇心だ。掛けてあるワイシャツを手に取り羽織ってみると、やはり長い袖は私の手を隠した。襟元に鼻を寄せると、お日様のにおいと柔軟剤に混じって、ラギー先輩の匂いがしたような気がした。)

「なーにやってんスか」

彼シャツする