ちょ、監督生くん!

(当然、強烈な眩暈がした。ぐらりと視界が大きく揺れて、足元がふらついた。そのまま地面に叩きつけられると思ったが、不思議と痛みはない。)

大丈夫ッスか!?監督生くん、しっかり…

(ラギー先輩が私の体を受け止めてくれたようだ。薄らと開いた目の隙間から、ぼんやりとラギー先輩の焦った顔が見える。そのうち瞼が鉛のように重くなり、目が開かなくなったと同時に、私は意識を手放してしまった。)



倒れる