おぅ、…?
(何が一体どうなってこうなってしまったのか。ラギー先輩の両手はしっかりと私の両胸を鷲掴みにしている。お互いに何が起きたのかわからず、そのまま静止してしまった。と、そこに通りがかりのレオナさんが現れた。)
レオナ「…おい、ラギー。こんな所で白昼堂々盛ってんじゃねぇよ、みっともねぇな。」
どぅわっ!?れ、レオナさん!
違うんス、これは事故でッ、あ、アイツ!アイツが後ろからぶつかってきて…!咄嗟に監督生くんの腕掴んだつもりだったんスけどッ、
レオナ「だったら、さっさとその手、離したらどうだ?」
(レオナさんが、ラギー先輩の両手を引っ張って私から引き離した。宙に浮きそうなほど上に引っ張られて、ラギー先輩はもはやつま先立ちだ。)
いって!
ちょ、オレだって悪気があったわけじゃ、
(レオナさんがいっそう腕に力を込める。)
いたたたたたたた!ちょ、やめて下さい!わかりました!
…監督生くん、すみません。
今度なんかお詫びするんで、…さっきの事は忘れてくれると助かるッス。…監督生くんも、無かったことにして下さい。
(レオナさんはふんと鼻を鳴らすと、ラギー先輩の腕を掴んでいた手を離した。ラギー先輩はその場で尻もちをつく。)
くっそ…!もー、なんなんスか…!
柔らかかったですか?