(人集りの中の一人から見たその中心では、二つの横顔が重なったように見えた。
それはキスをしたようにも見えるし、何かを耳打ちしたようにも見えた。
軍は○○一人を残して引き上げて行った。
ロニはこれから、どうなってしまうのだろうか。
○○は思い出したように、さっきロニに握らされたメモを開いてみた。
走り書きだが、無骨なあの手で書かれたとは思えないような美しい筆跡。
書かれていたのは愛の言葉でもお別れの挨拶でもない…ただの数字の羅列だったが、○○はそれをいつまでも飽きずに眺めていた。)
(
ED5・
分岐前に戻る)
▼ところで…