(30分…いや10分でもこの人たちが家から離れてくれれば、その隙にロニとどこかに逃げられる希望が見いだせる。
そんな淡い期待はすぐに打ち砕かれた。
それから数日間、毎日洗濯物を干すだけで視線を感じる。
外の空気を入れようと窓を開けただけで、イヤな目をした軍人と目が合う。
非常に息苦しい生活だった。
もちろんロニは一切地上へ出られなくなったため、仕事に行く事もできない。
どこで話を聞かれているかも分からないので会話も断念し、ロニには「監視されている」との旨を書いたメモを地下室のドアの隙間から差し入れて状況を伝えた。)
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▼ところで…