「助けて下さい…実は、ヴァリアントの男に監禁されているのです。」(咄嗟に出たのは実に情けない一言だった。
だけどそれは自分だけが助かるためではない。
何でもいいので嘘をついて軍をこの家から遠ざける事ができれば…。
その間にロニとこの家を出て逃げる事ができる。その可能性に賭けるしかなかった。
再び張り詰めた空気が場を包み、部下の一人がすぐに無線で増援を呼び掛けていたが、サディスティアは冷静なまま質問を続けた。)
…なぜ今まで黙っていたのです?
(ギク…)
「お、脅されていて…」……まぁいいです。で、その男は今どこに?
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▼ところで…