(暗チのアジトへ遊びに来ていたあなた)
(お手洗いに立ち、用を済ませて洗面所で手を洗っていると、どこからか視線を感じる)
(振り向いても誰もいない)
(ふと顔をあげると、鏡に映ったあなたの肩を抱くイルーゾォがいた)
(思わずビクッとすると)
イ「Ciao、やっと気づいたか。
ふは、そりゃビビらせるためにやったからなぁ。声かけちゃあ意味ねぇだろ?」
(驚かされたことを抗議すると、笑って流された)
イ「今日はみんないるから、そっちは騒がしいだろ?
静かなところでオレの相手でもしろよ。さっきプリンを買ってきたんだ。二人分しかねぇから、他の奴らには内緒だぜ。
マン・イン・ザ・ミラー!『子猫が入ることを許可する!』」
(鏡の向こうから伸ばされた手があなたの手を取り、そのまま引き寄せられたかと思うと、次の瞬間には何もかもが反転した世界で目の前にイルーゾォが立っていた)
イ「おっと…足下に気をつけな。
ここなら喧しく騒ぐような奴はいねぇぜ。ギアッチョとかギアッチョとか、あとギアッチョとかな。
今日は時間に余裕があって退屈してたんだ。話し相手にでもなってもらおうか」
(どことなく偉そうな態度の割に、丁寧にもてなしてくれる)
(全てが反対の静かな空間で、イルーゾォとのお茶会を楽しんだ)
(時々鏡の向こうからあなたを探す声が聞こえてくるが、イルーゾォは全てガン無視していた)
鏡を覗き込む