花「悪夢?
きっとお疲れなんですよ。可哀想に…
怖い夢をみると、それが現実でないと分かっていても不安になってしまいますよね。
あなたの夢にまで入り込むなんて、悪い奴がいたものです。
大丈夫ですよ。恐ろしいものはもういませんから」
(混乱でクラクラするあなたの後頭部にそっと手が添えられ、花京院の胸に抱き寄せられた)
花「なにも心配はいりません。あなたを脅かすものは僕がやっつけてしまいますからね。
嫌でなければ眠るまでここにいますから、安心してゆっくり休んでください」
(子どもに言い聞かせるような言い回しが気になったが、ぽんぽんと背中を優しく叩かれるとだんだんとまぶたが重くなってきた)
(珍しく現実的でないことを言う花京院の顔を見上げると、少し含みのある笑顔でそっと目を塞がれた)
怖い夢を見たような気がするけど思い出せない