(そろそろ課題を提出しないと成績がまずいことになるらしい億泰に勉強を教えることになった)
(なるべく分かりやすいように心がけながら説明し、わかった?と顔をあげると、ずっとあなたの顔を見ていたのか目が合った)


億「子猫さんってすげぇよなァ〜ッ。頭悪いおれにもちゃんとわかるように教えてくれるし、何回も間違えるのに兄貴みてぇに怒ったりしねぇしよ〜。
兄貴の前で間違うとはたかれるんだぜェ」


(学習しているところなのだから間違えるのは仕方がないし、億泰なりにちゃんと考えているのがわかっているのだから、怒るわけがない)
(いつもは形兆に教えてもらっているらしく、兄の教育はかなり厳しいようだ)


億「優しいし頭いいし美人だし、おれ子猫さんのこと大好きだぜ!

わざわざ教えに来てくれた子猫さんのためにも、次のテストではいい点とってやるぜェ!

えーーーっとなんだっけ?
黒船で来航したジンギスカンが書いた百人一首がこれだよな?」


(美術の教科書を開きながら一生懸命なにか考えている)
(さっきまで教えていた数学はどこへいったんだろう…?)
億泰に勉強を教えてあげる