億「だろ!?子猫さんにもわかるか!?
形兆兄貴はおれのこと、あんまり好きじゃあねぇみたいだけどよ、おれはカッコイイ兄貴を尊敬してるぜ!
おれと違って頭がいいし、兄貴の言うことはいつだって正しいんだよ。厳しいことも言われるけど、それでもおれのこと気にかけてくれるしよー!」
(兄である形兆の自慢話をする億泰の目は、それはそれは輝いていた)
(本当にお兄さんが大好きなようだ)
(にこにこしながら形兆のことを話す億泰と、それを微笑ましく聞きながらうんうんと頷くあなたは、億泰の背後にある物陰で顔を覆って震えている人影に気が付かないのだった)
億泰くんのお兄さんはかっこいいね