仗「そ、そんな訳ないじゃあないっスかぁ!!これが初恋だってのに!
あ…えっと……
その…恥ずかしい話、モテる自覚はあっても、まだちゃんと恋愛とかしたことなくて…
だから上手くやる方法なんてわかんねぇ。
だけど、とにかく子猫さんにおれのこと見てほしいし、おれが頭ん中子猫さんのことでいっぱいなのと同じように、子猫さんにもおれのことずっと考えてて欲しいんだ。
気持ちは目に見えないもんだから、言葉だとか行動だとか、形にしなきゃ伝わんないでしょ?
それに一緒にいられる時間にだって限りがある。敵だってたくさんいるから油断ならねぇし…
それなら、伝えられる時に精一杯伝えたいから、おれは思ったことそのまんま口に出してるだけっスよ。
それが子猫さんの胸にも響いたんなら、儲けもんっスね」
(少し頬を赤くしながらも青空のように爽やかに笑った仗助の姿は、とても眩しかった)
えっ、初恋?……は、初恋!!!?