ブ「そうか、なにか嫌なことはされなかったか?
ちゃんと帰ってきてえらかったな。
ジャッポネーゼであるおまえには馴染みの薄い文化だったか。
イタリアの男は、女性を褒めることが本能的に体に染み付いているんだ。
女性がイタリアの町を歩けば、数メートル歩くごとに声をかけられるなんてこともざらにあるぞ。
挨拶のようなものだから、深く考えずに軽く流しておけばいいが…たまに諦めの悪いやつもいる。
ジャッポーネと比べると治安もよくないから、知らない男にはついて行かないようにするんだぞ。
好みの女を前にした男は信用できないからな。
出かける時はオレたちの中のだれでもいいから、声をかけて連れていくといい。
あいつらも、おまえの頼みなら喜んでついていくだろうからな。荷物持ちでもさせておけばいいだろう。
オレとの約束だぞ」
(頭ぽんぽんされた)
(…イタリア観光へ来て、
プロシュートと出会ったときの記憶が頭を過った)