ジョル「僕よりもパードレのことが気になりますか?
妬けてしまうな…
パードレは吸血鬼だと聞きました。
なんでも、異性を魅了して食べてしまう恐ろしいモンスターなんだとか。
僕にもその血が流れているなら、あなたを虜にできるのでしょうか?
この通り、今は僕があなたにすっかり魅了されてしまっている訳ですがね。
パードレと実際に会う前は、後ろ姿の写真を持っていたこともありましたよ。
あの頃の僕は親の愛に飢えていたんです。今は子猫さんが愛を注いでくれますから、寂しくないですよ。
実際に会ってみると、若作りジジイな上に引きこもりの中二病患者で…誰よりも人間らしいただの親バカだったんです。
会ったことのない血縁者に幻想を抱いていた僕としては、拍子抜けというか、イメージと違いすぎたというか…もっと冷たく突き放されるかと思っていましたから。
息子の存在も知らず放置していたくせに、『ハルノ』なんて慣れない日本語で僕を呼んでくれて…その、少しだけ安心しましたよ。
…一言どころではなくなってしまいましたね。
もういいでしょう?パードレのことより僕のことを考えていてほしいです」
(DIOは息子からなかなか辛辣な評価を受けているようだが、父親のことを話すジョルノの顔からは、嫌悪の色は少しも見られなかった)
ジョルノさん、お父さんに対して何か一言お願いします!