露「そうなのかい?
君には特別に、遊びに来たときに仕上がった原稿を見せてやっているだろう?
そんなに僕の描く世界を気に入ってくれているのか。作者としては嬉しい限りだね。
そうだ、本誌を読み始めたからって、単行本はもういいなんて思わないでおけよ。
本誌もいいが、単行本にする際に修正した部分や追加したページなんかもあったりするんだ。これは前にうちで既刊を読んだ時に教えてやったな。
最新刊が出るとき、発売前にサンプルがうちに届くんだ。
その時に君がうちに来ていれば、最初に読ませてやらないこともないぜ。
だから僕の家に来なくなるのは許さないからな。君には僕の身の回りの世話という仕事があるんだからな」
あの露伴先生が身の回りの世話を任せてくれるなんて、通い妻にでもなった気分です。……なんちゃって