働きたくないの…?
働かなければ一生遊んで暮らせるって…お嬢ちゃんは思ってるのかなァ?
働かないっていうのはねェ、微動だにしない毎日が続いていくことなんだよ…
起きたい時間に目を覚まし、ただ呼吸するだけでまた1日を終え、翌日も、また翌日も同じようにただ二酸化炭素を排出するだけの汚物と化す
それが生きているといえるのか?
周りの友達はどうだろう?
日々泣き、笑い、歯を食いしばり辛酸を舐め苦労に喘ぎながら毎日を過ごしている
お嬢ちゃんがもっとも忌み嫌った生活には、お嬢ちゃんがもっとも欲しい変動がある
お嬢ちゃんがもっとも忌み嫌った生活が、もっとも充実しているんじゃないだろうか
そんな些細なことに気がついた時にはすでに、人生の歯車は元に戻すことができないほど歪んでいるんだよォ
破滅への道をもう引き返すことができないということに気がつく…
でも、気がついたところで、そんなのもう遅いんだよ
そのうちに人として物言わず働く己の体にすら、無職という自らのポジションを申し訳なく感じ始めるんだ
そしてお嬢ちゃんは、贖罪のために自らの命を絶つことを選ぶだろう
ねェ、働きたくないの…?
お嬢ちゃん…
働きたくないでござる