(その通りだと顔を押し付けたまま頷く)

(まあ嘘なのだが)

……

(その言葉に対し真は無言だった)

(もしかしてバレてしまったのだろうか。そんなことを考え始めた頃、ふと後頭部に触れるものがあった)

(ーー手だ)

(真の手が、そっと頭を撫でてくれている)

(先程までこちらを突き放そうとしていたそれが今ではまるで壊れものでも扱うかのように、そっと優しく動いている)

(少々後ろめたさを覚えるものの、それでもやはり離れ難くて。しばしの間、真の胸に顔を埋め続けた)
あった(嘘)