(恐る恐る家に上がり、目についた部屋に入る。どうやらリビングルームらしい)

(設置されているソファーの辺りでそのまま佇んでいると、ガシャンというけたたましい音が室内に反響した)

(反射的に音がした方へと目を向ければ、リビングの入り口のところで聞川真が項垂れているのが見えた。足元は割れたカップや溢れた飲み物で大変なことになっているのに、聞川真は動こうともしない)



……ほんと、なんだな。

……

冗談だって、思いたかった…

(掠れた声が耳朶を打つ)

(悲しそうな声だ…)


怪我してない?!
記憶喪失:手近な部屋