(というわけで誕生日当日。バッグの中に飾りやら何やらをめいいっぱい詰め込んで訪れた聞川邸にて)
(作戦を決行すべく適当な用事をでっち上げて真を部屋から追い出し、準備スタート!速やかにそして静かに、部屋の中を事前に用意した飾りたちで彩っていく)
(できる限り時間がかかりそうな用事を頼んだとはいえ、所詮は同じ家の中で完結すること。時間はあまりない)
(いつ真が戻ってくるかヒヤヒヤしながらも手を動かし続け、なんとか無事に部屋の装飾を完了。思わず息を吐きそうになるが、ホッとしている場合ではない。なにしろ仕上げがまだなのだ)
(ぐっと息を呑み込み、急いでバッグに飛びつく。そしてその底に沈めていたクラッカーを取り出した。そこでようやく、一度呑み込んだ息を静かに吐き出す)
(これで準備はーーと、そこまで考えたところで足音がこの部屋に向かって近づいて来ていることに気づいた。どうやらかなりギリギリだったようだ)
(やがて目の前で、ゆっくりとドアが開く)
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