(◯◯がいなくなったことをようやく受け入れてしばらく経った頃、うちに◯◯の家族が尋ねてきた)

(俺が現実を受け入れられずに未練がましく◯◯にメッセージを送った時にも丁寧な返事をもらっていた手前、尚更無視することなど出来るはずもない。我ながら情けないくらい震えていたが、なんとか応対することにしたんだ)

(ぎこちない会話を少しばかり交わした後、実は手紙が出てきたと、そう言って俺に封筒を差し出してきた。表には俺の名前。その筆跡は間違いなく◯◯のもので)

(息を詰まらせながらもなんとかお礼を告げてから別れ、封筒を胸に自室へと飛び込んだ)

(蛍光灯の下で改めて封筒を見る。そこにあるのは間違いなく◯◯の文字だった)

(今すぐに開けたいような、このまま読まずに机の中にしまい込みたいような。相反する感情に襲われて、頭がくらくらとした)

(けれど◯◯が残した最期の言葉を見もしないというのは◯◯に対しても、これを届けてくれた◯◯の家族にも失礼なことだということは分かっていて。何度か深呼吸を繰り返し、俺はそっと封を開いたんだ)


死にたいif:それは、まるでのろいのことば