(…やはり、信じられない)

(だって真の話はあまりにも荒唐無稽だ。…信じられるわけがない)

(電話越しなら本音は聞こえないと彼は言っていた。けれど、押し黙っている私の心の声は確かに彼の耳に届いたらしい)

……なーんてな!
冗談だよ冗談。面白かったか?

(それは明らかに空元気だ。無理をしていることが伝わってくる)

…あ、悪い。ちょっとやらないといけないことあるし、もう切るな。

……付き合ってくれて、ありがとう。

(ぶつり、という音と共に電話が切れた。その音でハッと我に返り、慌てて電話をかけ直してみるが真は電話に出ない)

(一旦切り、すぐさまかけ直す)

(けれど結果は同じだった)


(それ以後、彼が電話に出ることもメッセージを読んでくれることもなかった)
彼の部屋を訪れるようになったきっかけバッドエンド2