(嫌でも聞こえてくる声から逃れるように家にこもることが増え始めた)

(最初は休みの間だけ)

(次に1日だけ、休日以外にも学校を休むようになった)

(更に2日、3日と。そうやって声から逃れよう逃れようとしてるうち、いつの間にか真は学校をほとんど休むようになっていた)

(そうなると当然、母親が口を出さないわけはない)

(ただ、あくまでも彼女は無理強いをしようとはしなかったのである。メモを残し、その中で時折できれば学校に行って欲しいというようなことを遠回しに伝えてくるだけだった)

(だからこそ真は余計に自分が情けなく思えたのだ。同時に母親に対する申し訳なさも膨らんでいき、今の自身の状況を正直に打ち明けようか迷いもした)

(しかし、ただでさえ不要な心配を掛けている状態だ。それ以上におかしなことを口にして、より不安にさせてしまうことは避けなければならない)

(何より、友達の一件がある。真の口を重くしている原因の一端は、間違いなくそこにもあったのだ)

(迷いながらも、結局彼は口を噤んだままその生活を続けたのである)





寂しがりはひとりぼっちを望む7