(しばしの後それの返信という形で送られてきたのは、良ければ相談に乗るという内容だった)
(それを見て思い出したのは、かつて友達だった相手のこと。本当のことを話した結果、嘘をつかれ、突き放してしまった彼のこと)
(こうしてひとりになって、ある程度冷静になった今なら真にも分かる)
(あれは当然の反応であり、母親同様に真を直接的に傷つけないよう配慮した、その結果の嘘だったんだろうと)
(明らかに様子がおかしい自分を不審に思いながらも、それを指摘せず一先ずは話を合わせることである程度落ち着かせようとしたんだろうと)
(なのに自分は彼を突き放してしまった)
(結局、思うように行かないことへの八つ当たりに過ぎなかったのだと、今ならばよく分かるのだ)
(もしーーもしあいつにそうしたように、幼馴染に打ち明けたらどうなるんだろう)
(ふとそんなことを考え、思わず苦笑する。答えなんて決まってるじゃないか。きっと同じだ)
(返ってくるのは、やさしい嘘だ)
(だからすぐに返事を返そうとした。自分のことは気にしないでいいと、話せることはないと)
(ただなぜか、すぐに送り返すことができなくて。届いたメッセージを何度も読み返して。文字を打っては消し、打っては消しを繰り返して)
(結局返事を送れたのは翌日になってからのことだった)
(どうしてなのか。自分でも分からなかった)
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