(そんなある日、しばらく鳴っていなかったスマホがメッセージの到着を告げた)
(それは一応隣に住んでいるにも関わらず久しく連絡も取っていなかった幼馴染からのもので、学校にも行かず部屋にこもっている真の状況を気に掛けるような内容だった)
(一体何故と思ったものの、考えてもみれば真の母親と幼馴染の親は仲が良かったはず)
(ということは、どういう状況でどういうことまで話したのかまでは分からないが、恐らく彼女が自分の話をしたのだろう。結果、その内容が親経由で幼馴染に伝わったのだろうと彼は理解した)
(記された文章から伝わってくるのはそれが嘘か本当かは置いておいて、真を心配しているという点だけだった)
(当たり前のように言葉の裏側を探ろうとする自分に嫌気がさしながらも、しばらく悩んだ末に返信はした。俺は大丈夫だから、と)
(ーー何が大丈夫だ。心の内で吐き捨てる)
(人の言葉の真偽は気にするくせに平然と嘘を送りつける己の矛盾に嫌悪感を抱いたものの、正直その時はそれ以外に言葉を返しようもなかったのも事実だった。踏み込んで欲しくはなかったからだ)
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