…う、ん…?
(明らかに困惑し思考がほぼ停止しているであろう彼に対し、その思考が正常に戻る前にと一気に畳み掛ける)
(自分はお菓子をもらえただけでいい。それで十分だ。けれど今現在、真自身がそれでは満足出来ていないというならばプラスアルファで何かをすればいいんじゃないか。とはいえ単にお菓子を上乗せするだけではきっと彼は物足りなさを感じたままだろう。ならばーー多少体を張ってみてはどうだろう)
(そこでハグだ。普段の彼ならこちらが普通に頼んだ程度では百どころか百二十%することはない行為。彼にとってそんなハードル激高なスキンシップをやり遂げれば、きっととてつもない「やり切った感」で満たされるはず。何よりそうしてもらえることは自分にとっても望ましいことなのた。どんな人気キャラクターとのコラボ商品や人気パティシエ監修のお菓子より嬉しい。なんなら今年一年それを糧に元気に生きていけるほど嬉しい。つまりは真次第で今の状況はどうにでもなるのだ!)
(…みたいなことをそれはもう熱く熱く語ってみせた。少々大袈裟な表現も含まれはするものの、その辺はご愛嬌。今目の前でネガティブモードに落ちている彼を救い上げることができればそれでいいのだから)
(こちらの熱弁に対し、真はしばらく目を白黒させていたものの、ややあって我に返ったようだ。じわりとその頬を赤らめ、視線を斜め下へ。いや、とかでも、とかモゴモゴと口の中で呟いている。けんもほろろに一刀両断してこない辺り、彼の中の「こちらの為に何かしたい欲」はなかなかに大きいらしい。これは好機だ)
(これは真にしか出来ないことだし、真にしてもらえるからこそ価値があること。そして自分にとっては何よりも嬉しいお返しだということ。それらを丁寧に伝えた上で、左腕を左へ、右腕は右へ。ラジオ体操で深呼吸をする時のように大きく広げてみせる。彼に向かって)
よろしくお願いします!