(頑張りはしたのだけど見た目が上手くいかなかった手料理。それを口に含むなり、真はぱちりと目を瞬かせた)

(ーー不味いと思われたんじゃ)

(そんな考えが頭を過ぎると同時、申し訳なさと羞恥心が腹の底から一気に湧き上がり、気付けば真から手料理を奪い返そうと手を伸ばしていた)

あ、◯◯、ちょっと。

(けれどその手が完全に伸び切る前に、真の制止が割り込んできて反射的に動きを止めてしまった)

(こちらを真っ直ぐに見つめる目と視線が絡む)

(慌てて目を伏せ、ぐだぐだと言い訳を始める。実はちょっと焦げちゃってとか、見た目が綺麗に出来なくてとか、みっともない限りだ)

ちょっと失敗するなんて良くあることだよ。俺もよくやらかすし。

(こちらの言い分を全て聞き終えた後、真はあっさりとそう口にした。そしてこちらが口を挟む間も置かずに言葉を重ねた)

いいよ、別に。俺は気にしない。



大丈夫だよ、◯◯。ちゃんと美味しいよ。

(恐る恐る視線を上げる。こちらを見る真の表情に嘘があるようには見えなかった)

…なあ、今度一緒に作ろうか。

(思わぬ方向からの切り込みに頭がついていかず、え、と間の抜けた声が口から溢れでる)

俺もまだまだ練習中の身だしさ。お互い少しでも失敗減らせるようにやってみないか?

…1人より2人でやった方が、きっと楽しいと思う。

よければさ、検討しておいてくれ。

(そこまで言って、真は再び手料理を口に運び始めた)


一緒に料理を作る
ちょっと失敗しちゃった…