(ーー◯◯の帰宅後、未だ胸に残る妙な感覚のことを考えた)

(考えて考えて、ふと気付いたのだ。これではまるで嫉妬のようではないか、と)

(カチリと、何かが噛み合った気がした)

(その途端、今まで積み上げてきた疑問の答えが一気に跳ね返ってくる。まるでそれまでの鬱憤を晴らそうとでも言うかのように)

(ようやく気付いたか大間抜け、と)

(自覚をした瞬間、体の中の血液という血液が沸騰しそうなほど全身が熱くなるのを感じた。だがーー冷や水を浴びせかけられたように瞬く間に熱は引いていく)

(冷や水を浴びせたのは、紛れもなく自分自身だ)


違う。これは、……


(ふるりと頭を振って、ゆっくりと息を吐き出す。胸の奥で燻っているものの存在は感じるが、それは先程までの火力を取り戻すような気配はなかった)


これは決してーー5