(普段とまるで変わらない真の私室だった)
(真の姿はないーーが、ベッドの上にある布団が不自然に膨らんでいる。よくよく見れば微かに布団が上下に動いているのが分かった)
(近付き、声を掛ける。大袈裟なほどに布団が、いやその中にいる人物の体が大きく跳ね上がった)
…◯◯、か?
(不自然に押し殺した、どこか不安げな声。普段の彼と声の高さが違うような気がするのは、これが夢の中のせいだろうか)
(問いに応じると、布団の中から小さくも長いため息が響いてきた)
…あの、な
遊びに来てくれたのは嬉しいんだけど…今日はその、事情があって遊べないというか…また日を改めてもらえると助かるっていうか…
事情って?