(普段よりも警戒心がましましになっているため、なかなか射程圏内に入れない…)
(が、めげない心だ。諦めなければ活路は見出すことができると己に言い聞かせ、隙を伺うことしばし。少なくとも自分の目には隙だらけに見える小さな背中がそこにある)
(今だ!すかさず駆け寄り、一気に抱え上げる)

(真はといえば状況に頭がついてきていないらしい。目を瞬かせ、こちらを見つめーーぎょっとしたようにのけ反った)

うわっ!?
ちょっと何して…っ
い、いやだおろしてくれ…!
おろしーーぁいっ、た!?
(陸に打ち上げられた魚のようにビチビチと暴れ始めた真の頭が顎にクリーンヒットした。強制的に脳が揺さぶられたことで強烈な眩暈に襲われ、手足から力が抜ける。当然のように真も床へと垂直落下だ)
いっ、たた…!
うぅ、ごめん…頭突きするつもりは、なかったんだけど…
痛い、頭とお尻が痛い…
(ふたり揃って無駄なダメージを負った)