(玄関を二人でくぐり、後ろ手にドアを閉める。目が眩みそうな西日の中、隣に立つ真と視線を合わせ、どちらともなく笑みを浮かべた)
えっと、隣って言ってたけど…
(どうやら律儀にも家の前まで送ってくれるつもりのようだ)
(近過ぎるからこそ逆にわざわざいいよと断るほどの距離でもないため、彼を引き連れる形で自分の家の前に移動する)
ここ?
…ふふ、近いな。やっぱり
隣なんだから当たり前なんだけどさ
…あの、今日は邪魔しちゃってごめんな
田中と二人で遊ぼうと思ってたんだろ?
…なのに嫌がりもしないでまぜてくれて、その、嬉しかったよ
ありがとう
…あの…
また、学校で
(そう言ってはにかむような笑みを浮かべ、真はこちらに背を向けて歩き始めた)
(赤く染まる見慣れた街の中、見慣れない背中が遠くなっていく)
◎来週、一緒に花火しようね