エヘヘ……
それでも…それでも、わたしはヴァン・ゴッホと名乗り続けたい。
虚数の海にいた頃は…いまもすこし、いえ結構────
クリュティエであるわたしを認めたくなかったから……
だから、無意識のうちに…ゴッホであることに執着した、のかも……
でも、いまは……
いまのわたしは…こんな自分と、ヴィンセントと共に、歩んでいきたい。
マスターさまやみなさまと見る……辛くても、きっと美しい、そんな世界を、景色を一緒に目に焼き付けたい。
ウフフ、どちらも生前は碌なことがなかったので……
そのへんは、ヴィンセントがどう思うか、話さなくてもわたしにも…ゴッホにもわかります。
彼の経験は、記憶は……すべて、わたしのものとして、この霊基に……
見なければ…そして、描かなければ。
希望と陽光溢れる、世界を。そしてすこしばかりの絶望のスパイスを……
さあ、マスターさま。ご用命を。
出撃準備なら整っておりますよ……ウフフ……
自分をゴッホと思い込んでるギリシャニンフ