エヘヘ……

……あ、帽子、邪魔です…？外した方がいい……？

──じゃあ、外しちゃいますね。ウフフ。



マスターさまに撫でられるととっても落ち着きます……ゴッホしあわせ……

こんなふうに撫でられるのなんて、ホント……いつ以来でしょう。
ゴッホ、不出来で性格もめんどうだったから……小さい頃からあまり、両親ともうまくいかなくて、ゴッホを可愛がってくれたのは祖父と伯父さん……ヤン伯父さんぐらいだったのです。
不出来なゴッホとちがって、祖父は立派な牧師だったし、ヤン伯父さんも海軍造船所長官と海軍司令官をしている立派なひとで……
ゴッホの憧れだったな……ゴッホも祖父ほど立派でなくていいから、誰かを導ける牧師になりたかった……

ウフフ……いけない、お話が脱線してしまいました。
そのような思い出話は置いておいて。

ゴッホは、マスターさまに撫でていただくと、とても温かいきもちになるのですよ。

祖父や伯父、弟……ウフフ…生前、彼らと接したときのきもちに近い……でも、すこし違う。
そんな、言い表せないような温かいきもちに。ゴッホとてもすきです、この感じ。