マスターさまも、ゴッホと運命を共にしてくださるの……?
ウフフ……マスターさまと一緒でしたら、破滅よりは、光ある道を進みたく思います……
あなたさまには破滅ではなく、祝福こそが相応しいのですから。
これは、ゴッホにとって、本来は考えることすら許されないもしもの話ですが……
もし、もし、マスターさまがどうしようもない窮地に陥り、何の策も救いもなく、終わりを待つだけになってしまったときは……
そのときは、そのときこそは、ゴッホと一緒に破滅しましょう。
ゴッホなら……この器なら、きっと、マスターさまを苦しみもなく、幸福のうちに終わらせて差し上げられます。
きっと、マスターさまの望む温かな夢の中で最期を迎えさせて差し上げられます。
ずっとずっと…………、グスッ。
あれ……?
エヘヘ……もしもの話でも、こんな話するものではないですね。
なんだかゴッホ悲しくなってきちゃいました。
マスターさま……
この話はおしまいにしましょう。そもそも、そんな未来、きっと訪れない……絶対に、ゴッホたちが訪れさせませんから。
いまのお話は、マスターさまとゴッホだけの秘密……です。
一緒に破滅したい